百姓道くねくね

大分県竹田津に一人でやって来た、過疎地をひそかに盛り上げようと目論む男の物語。

田舎生活32日目

 夜中、トイレで目が覚めた。焼酎コーラ割は尿意を催させ、覚醒もさせた。

 

 何か寝れんなあ、と思いつつ、どこからか、トン、トン、トンと一定のリズムを刻んだ音が聞こえる。台所?座敷?あれ、もしかしたらラップ音ってやつか?

 

 猫も気になったらしく、音の方向へ行った模様。猫は静かに歩くから、どこの部屋へ行ったかわからない。自分は行ったらマズいような気がして、そのまま音を聞いていたが、段々とリズムの間隔が広くなっているように感じた。

 

 あれ、何これ?不思議体験?40年そういうものは一切無縁だったのに。さすが田舎、ご先祖さまが返ってきたのかな、と思いを巡らせていたら、その内太鼓をたたくような音は聞こえなくなった。

 

 う~ん、何だろうなあ。明らかにネズミや人間の音じゃないしなあ。猫も布団に戻って来ているし、特に何もいなかったのだろう。さすが丑三つ時、田舎はやっぱり何か潜んでいるのかな。

 

 後日、洗濯物を干しに2階へ上がると、部屋の古いタンスの開きが片方開いてるのに気付いた。えっ、これ開いた音!いやあ、戸が開く音は、キィ~だろ。

 

 まさか、小人さんが内側からドンドン押してたのか!そう考えると、怪談というよりファンタジーな話になって怖くないな。このタンスから何が出てきたんだろうな?

 

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