百姓道くねくね

大分県竹田津に一人でやって来た、過疎地をひそかに盛り上げようと目論む男の物語。

田舎生活9日目

 さしたる用事もないが、飯を食いに来い、と言われるとノコノコお寺へ向かっている始末。このまま寺男にしてくれ、と言ったら通りそうだなあ。

 この隠居した和尚さんは、料理が大変好きで、煮付けや炊いた物、普通にカレーなど、いろいろ出してくる。で、自分は煙草を吸いながら、もっぱら酒を飲んでいる。

 格好は薄汚い股引き姿で、ほんと生臭坊主だなあ、と思いきや李白杜甫の詩をうたいだして東洋思想はあれこれ、なんて言い出すから、その教養の深さには感嘆する。

 昔、どうしても死ぬまでに源氏物語を読みたいという人がいて、大分杵築源氏物語の講演なんかもやっていたそうで、和尚さん曰く、源氏物語が文化じゃなくて、それを読みたいという心が文化だ、とおっしゃるではないですか。大事なのは、その精神性なんだ、と。

 要するにイベントばっかりでは単なる消費で、それを続けていく、続けたいという思いが大事だという事ですね。全然、説明になってないか。